本来の積層板はこうして作る

本来の積層板はこうして作る

本来の積層板はこうして作る

木を素材にしながら、ナチュラルな曲線を描いている椅子はアールトの独特の技術によるものですが、積層板を曲げる技術、と聞くとベニヤ板の安っぽい木材を想像する人もいるでしょう。

俗に、日本で言うとことのベニヤ板は木屑を接着剤で固めて芯にし、それを両側からラワン材など広葉樹の木で張り合わせた単板であり、本来の合板とは別物です。

合板とは薄く切った単板の持つ繊維方法を互い違いに重ね、それを奇数層にした積層板のことを言います。

積層板は比較的自由に成形できることから、アールトが着目したのは無垢の木材を曲げる部分だけ積層板にすること。

曲げ成形する部分を積層にするために裂け目を入れ、曲げた状態で端が揃うように切りそろえ、裂け目の間に強度を保たせるためのラメラと呼ばれる木材を挟み込んで加圧加工します。

ちなみにこのラメラ、層状という意味ですが、私達の身体のなかにもこれとよく似た構造があります。

皮膚の細胞同士にある細胞間物質でラメラ構造物質と呼ばれており、皮膚の保湿成分を保つバリア的な役割を持っています。

自然において規格化は主に最小の単位である細胞に関連して起きる、と語ったアールトらしい着目点といえるでしょう。

フィンランドで生産される木材は松やモミなど家具に適している木ではないことから、この積層板と挽き曲げの技術が発達したと言われています。くれぐれも北欧家具の合板、積層板と日本で言うところのベニヤ板を一緒にしないように。

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