日本人の快適性を表現した豊口克平の椅子

日本人の快適性を表現した豊口克平の椅子

日本人の快適性を表現した豊口克平の椅子

日本人デザイナーによる日本の家具のなかには、北欧デザインに負けない秀逸な作品がいくつもあります。

たとえば豊口克平デザインによるスポークチェア。

1963年に発表されたこの椅子は、日本人に向けた独特の意匠が反映されています。

もっとも大きな特徴は座面が広く、低いことでしょう。

その広い座面の上では胡座をかくことができるのです。

さらに脚を伸ばしても床との差異が低いので、畳感覚のくつろぎを持てるのです。

まさに日本人の快適性を表現した椅子でしょう。

命名されているスポークは座面と背凭れを繋ぐ部分に細い木材を配しているところからで、背凭れの通気性を確保すると共に、日本の伝統的な美である繊細さを表現しています。

豊口克平は1905年、秋田に生まれました。

東京高等工芸を卒業後、デザイン活動に入り、研究団体形而弘法を結成、日本の室内設計に大きな尽力を果たしました。

椅子の機能測定をする機械設備がない時代、雪の上に座り、その跡を研究したというエピソードはあまりにも有名です。

豊口克平とスタッフによる椅子の支持面に対する機能実験はその後、千葉大学の小原二郎研究室に引き継がれ、現在はJIS規格化されて家具デザインの大切な基礎データとなっています。

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