建築デザイナーのヤコブセンが制作したアントチェア

建築デザイナーのヤコブセンが制作したアントチェア

建築デザイナーのヤコブセンが制作したアントチェア

北欧家具のなかでも最高傑作と言われているザ・チェアはデンマークのハンス・J・ウェグナーの作品ですが、彼が一時期勤務していた事務所の創設者、アルネ・ヤコブセンもデンマークのみならず北欧を代表するモダニズム・デザイナーの1人です。

ヤコブセンは建築デザイナーとしてスタート、デンマーク国内ではモダニズム建築の第一人者で、彼の名声を高めたのはリゾート型集合住宅のベラヴィスタ集合住宅を設計してから。

その後、オーフス市庁舎やスラレド市庁舎、スーホルム集合住宅を手がけ、1952年、始めて家具デザインとなるアントチェアを発表しています。

クビレを持つ背凭れと座面を1枚の合板で成形し、その下に細い3本のスチールパイプ製脚を持つという独特のフォルムで、背凭れと細い脚の形状が蟻のようなシルエットを持つことからアント(蟻)チェアと命名されています。

薄い成型合板と細いスチール製の脚が身体の形状や動きに対してしなやかに適応し、さらに何脚も積み重ねられるという機能性を持つことから公共施設を中心に広がり、家具デザイナーとしてもヤコブセンは有名になりました。

その集大成が1956年、デンマーク初となったSASロイヤルホテルでしょう。

建物の設計からドアノブ、食器にいたるまで設計とデザインを行い、さらにロビーに配置する椅子、エッグチェアとスワンチェアまで手がけています。

この2つの椅子は木材ではなくウレタンフォームとファブリック、またはレザーで仕上げられていますが、アントチェア同様、シルエットは白鳥や卵の形をしており、どちらも身体を包み込むような座り心地を持っています。

徹底したシンプルなデザインの中に自然界の有機性をシルエットとして取り入れていることがヤコブセンのデザインする椅子の大きな特徴でしょう。

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